二人きりになった屋上。 「萌香、おいで。」 そんなに優しい声で言われたら。 素直に従うじゃん。 晴瀬くんの股の間に座り後ろから抱きしめられる。 「まだ夢見てるみたい。」 「は?」 「だって晴瀬くんが私の彼氏なんて。」 ほんと、叶わないって思ってた。 こんなの奇跡だよ。