目覚めた。 今は何時だろう? 時計を見ると、夜中の2時。 もう一度寝ようと思った時 扉の奥からすすり泣く声がした。 「…の……せ‥で!」 お母さんの声だ。 またお父さんとの喧嘩か。 いい加減、こっちも どうでもよくなる。 なんて考えながら 私はまた眠りについた。 この頃の私は まだ純粋な子だったな… これからの事なんて 夢にさえ思わなかっただろう。