薄塩味の恋愛






2月のある日の出来事





世はインフルエンザ大流行で我がクラスも約半数が欠席







こんなに生徒が休んでるのに学級閉鎖にしないこの学校はどうかと思うけど私にとっては好都合









理由は春野くんの取り巻きが全然いなくて絶好の観察日和だから







生憎美保もインフルにかかり欠席だったのでお昼は適当にクラスの女子と食べた







「ゆきちゃん今日キャラ弁なの〜?きゃわたんだねぇ」






「ゆき今日自分で作ってみたのぉ」







『きゃわたん〜』







たまにはきゃわたん(笑)が飛び交うグループで食べるのも新鮮でなかなかおもしろかった















人間も冬眠するのかな、とてつもなく眠いお昼なう






きっときゃわたん(笑)軍団との会話での疲れかな







一歩夢の世界へ足を踏み入れたところでよだれが垂れた感覚がして目を開ける








目の前には机に顎を乗せたどアップののプリンス







おいおいプリンスを一人にするなんて取り巻きはなにをやってるんだい、全く










てぇえええええ、ちょっと、ちょっとちょっと(古い)







「ぐ、っとモーニング娘。」






さっきから顔を凝視されて絶えられなくなって思わずモーニング娘だなんて言ってしまった






「おはよう鈴木さん、寝顔が見えたからつい来ちゃった」







にひひ、と無邪気に笑うプリンスの破壊力っていったらなんのその








寝顔を見られたなんて恥ずかしい、どうしましょうかね







『見られちゃったかぁ、春野くんたらスケベ』







いやこれ絶対言うべき言葉じゃないだろ






落ち着け自分






とりあえず体を起こしてプリンスの様子を見よう







「あ、そのネックレス…新しい?」






おっとこれは思いもしなかった右からのフック!






『これこの間買ったんだ、ここにさりげなく星がついてるのがかわいくて』






美保が言ってたことをそっくりそのまま引用する







「え、どれどれ…あ、ほんとだこんなところに」






まじまじと私のおにゅーのネックレスを観察する春野くん







言っておくけどすっげー顔近いよ?







え、狙ってる?狙ってんの?これ?