薄塩味の恋愛







「莉奈おはよ、」




後ろから声が聞こえる




『はよー』




朝からわざわざ私の机まで足を運んでくれた美保にあいさつを返す






「ところで3学期が始まりましたが、あんたまだアドレスも持ってないってどういうことこれ」




私のことをジト目でみてくる美保は視界の片隅に置いておいて






私の唯一の攻撃対象である春野くんをガン見する






『いやなんていうの?恋愛ってさ、アドレスとかじゃなくね?てか現代の子たちSNSに頼りすぎだからね?LINEとか既読無視されんじゃん?嫌じゃん?無理じゃん?』






「でも莉奈入学した時から春野くんのこと気になってたじゃない」





『あの爽やかフェイスにはときめかざるを得なかったのだよ。それに見て?春野くんの顔面だけではなく周りを。
クラスの半分が集まってるではないか』





「いや元から顔面は見てねーよ」





『あんな人気者乙ゲーにもなかなか出てこないレアものだぞ。そんなプリンスに私は近づけないね』






とは言いつつ本音は寂しいよね、うん





いつもより気合いをいれてきたかわいい(多分)私も視界に入れて欲しいし






かといってあの集団にわりこんでいくのもガツガツしすぎて私のスタイルではないし







そんなこんなで始業式が始まる時間になってしまった







『みぃーほぉー、講堂行こーよー
始まっちゃうよー』






寒いといっていつまでもコートの中に閉じこもる美保を無理やり引っぺがし講堂に連行する






無理やりコートから剥がしたことがよほど嫌だったのかずっと私のことを見てくる、いやちょっと目がまじだから怖いっすごめんなさいすいませんでした






(莉奈わりかしかわいいから案外春野くんといけると思うんだけどなー…)