薄塩味の恋愛




教室に入ってきた大きな集団の中心には当然の如くプリンスの姿が






うーんこれじゃ話しかけられないかなぁ…






じーっと見つめていると春野くんと目が合う





笑って手を降ってくる






フラグ立った?立ったかなこれは!!!






チャンス!髪の毛を直しているとやっぱり声がかかった






「あの…鈴木…」




『関かよお前はちょっと黙ってろ』






自分の扱いの酷さに泣き出しそうになってるけどいまは構ってられない






ごめんよ関くん





「鈴木さん」





それ来たプリンス







『今日活躍してたね、みてたよー』




きゃぴきゃぴするのはやっぱり苦手だから私なりにがんばって笑顔をつくった





「ありがとう、鈴木さんのパス回しもよかったよ」





『え、見てたんだ。気付いてたら手の一つでも振ったのに…』






「鈴木さんのプレーの邪魔にはなりたくないかったから声はかけなかったんだ、あまりにも真剣な目をしてたからさ」





春野くんってのは言うこともやることも全てが本当にプリンスだわ






『それはどーもです春野くん、そろそろ2回戦行かなきゃ…優勝めざしてかんばろうね!』





「うん!頑張れ鈴木さん!」





春野くんに背を向けたところで抑えていた顔の筋肉が完全に解放される






美保によるとあの時私はイーブイからルージュラが微笑んだ様な顔になったらしい






(あんな真剣な表情の鈴木さん、初めて見たかも)