スポーツセンターの体育館を出ると、私は和哉に言った。 「大丈夫なのに!」 でも、和哉は真剣な目で私に言った。 「大丈夫じゃないだろ。俺の本気ボールが顔面に当たったんだから。」 「痛かったけど…大丈夫!ってそれより、下ろして‼︎」 「いや、保健室に行く。自分で歩けんのか?」 「歩ける!」 「分かったよ…」 と言って、私をおろした。