「いったー」 「ゆ、由莉奈ちゃん大丈夫⁉︎」 「う、ん…」 うんとは言ったものの、本当はものすごく痛い。 「由莉奈〜!ゴメン、大丈夫か?」 和哉の声だった。 どうやら、私の顔にボールを当てたのは和哉らしい。 大丈夫!と大きな声で言うつもりだったけど、私はその場にしゃがみこんでしまった。 「由莉奈!」 「由莉奈ちゃん!」