そして、そいつは俺のやったことなど気にしなかったようで、 「いや、その…」 と、言い訳を考えていた。 けど俺はその声とわざと重ねて 「俺は小野田和哉、よろしく。」 と明るい口調で言って前に向いた。 さっきまで、早く終われ。と思っていた先生の話がとても、短く感じた。 なぜなら、心がドキドキしてたんだ。 そして、名前を聞きそびれた事を思い出した。