「中村さん、何これ」
あたしの目の前には高く積まれたプリントとホッチキス。
「明日配るプリント。冊子にして40個よろしく!」
「待って待って、無理!」
「仕方ねぇだろ。高橋はバイトで残れねぇし、俺はこれから職員会議だから手伝えねぇし。」
うちの学校ってバイト禁止だよね?
中村さん当たり前みたいに梨花はバイトだって言ってるけど、普通ならそこ注意するとこだから。
「職員会議行かないで!」
「バカ、無茶言うな。」
「だって!」
「分かった分かった。確かに1人でこの量はキツいよな。ちょっと待ってろ。」
そう言って歩いてどこかに行ってしまった中村さん。



