ねぇ、先生。


「3組の副担任になりました。篠原蓮です。よろしくお願いします」

あのときと同じようにふにゃんと笑って、軽くお辞儀をした。

…よりによって副担任。

どうしてこんなに運が悪いんだろう。


「はい!篠原先生、質問!」

手を上げたシロは「どうぞ」なんて言われてないのに立ち上がる。

そのせいで、彼と目が合った。

目が合ったのは、二度目。


一瞬驚いたようにあたしをジッと見つめて、すぐに目をそらした。

…気づいたのかな。

あたしがあのコンビニの店員だって。


「先生って何歳なんですか?」

みんな疑問に思ってただろう。

だって、幼いんだもん。