そう言うとパァーっと笑顔になった広瀬君。


「もしかしてだけど、この中にももの兄貴いる?」


スマホの画面を見せられ、覗いてみると間違いなく私の兄が写っていた。

「この隣にいるの、俺の兄貴で七瀬って名前なんだ。ももの兄貴と仲が良くて。」


そうだったの!知らなかった。

今までお兄ちゃんの友達の話なんてしてなかったし、今は一緒に住んでないし・・・。


「ついこないだ、俺と同じ高校だって知ってさどんな奴かなーとか思ってたら、まさかお前だったんだな!」