「剛志、元気ないけどどうしたの?」

母親が心配そうに話しかけてくる。

「なんでもないよ」

「お兄ちゃん好きな人でも出来たんでしょ?」

妹がからかうように話しかけてくる。

もう限界だ…

俺はご飯を残し部屋に戻った。

違う…

みんなが違うんだ…

俺の知っているみんなじゃない

顔も声も体も全く一緒なのに

なんでみんな本物じゃないんだ…