偽物の絶叫と気絶が繰り返された。

気づくとナイフが目玉をくり抜き終わったところで

偽物はすでに絶叫も気絶もしていない。

偽物は出血多量で力尽きた。

「収穫なしか…」

それから俺は偽物の体の中を

数時間ずっと切り刻みながら

手がかりを探し続けた。

別に内蔵に詳しい訳ではないし

医者になるための勉強をしている訳でもない。

ただこいつの中から何かが出てくる気がした。