いそいで教室へ戻り、山吹の席へ向かう。
真剣な顔だけど、書いてることはくだらないんだろ!?
「お、蒼井。出来たぜ!これを配れば集まる!」
山吹がチラシを俺に見せてくるので、とりあえずチラシを見てみる。
「どう!?どう!?」
山吹作のチラシは、狼と羊が仲良く手を繋いで「青春しようぜ!」と言っているイラストが真ん中に描かれたものだった。
「……絵がリアルすぎんだろ!」
くだらなくはなかったが、絵がリアルすぎだ!
山吹は昔から絵は得意だが、リアルな絵しか描けなかった。
だからチラシのイラストの狼と羊も、超リアルで。
この羊、数秒後、絶対に狼に食べられる。
「俺そういう絵しか描けねーし。もうこれ配ろうぜ」
「人集まんないだろ!『羊を捕獲する部活』と勘違いするわ!」
あーもう、どうすりゃいいんだよ!
こんなんじゃ、青春部(仮)なんて作れるわけねーだろ!
