「おー!蒼井!」
「おー蒼井だよ!今、激おこの蒼井だよ!」
「いてっ!なに怒ってんだよ?」
マジで馬鹿な幼馴染の頭を一発殴って、ため息をつく。
「こんなんで人集まるわけないだろ!しかも何で最後、選挙風になってんだよ!!」
「じゃあどうやって、人集めるんだよー!」
山吹に言われないようにしていた言葉を言われる。
いや、考えなくても分かるはずだ!蒼井!
こないだの英語の小テスト92点だったから、分かるはずだ!!
「……チ、チラシ配るとか?」
馬鹿か俺はぁぁぁぁぁぁぁ!!
チラシ配るとか、破って捨てられるのが落ちだろ!!
山吹にからかわれる……!
馬鹿な山吹にからかわれる……!
「……お前天才だな!!」
こいつが馬鹿で良かった。
山吹は「早速書くぜ!」と言って、教室に戻って行った。
ふぅ……。疲れた。
さて、チラシ作りは山吹に任せて、俺はコーヒーでも飲んでこようかな。
……チラシ作りを任せる?
頭の中でくだらない事を書いている山吹が浮かぶ。
「……山吹ぃぃぃぃぃ!!」
