「なーぁ!輝こうぜ!青春しようぜ!」
「青春って……どんなことすんだよ」
「え」
山吹に尋ねてみると、ピクッと肩を揺らして固まった。
あ、考えてなかったんだな。馬鹿なんだな。
「……部活作るとか?」
「部活ぅ?」
「部活作れば、絶対に輝くって!」
部活作って輝くもんなのかよ……。
俺の従兄弟なんて「アニメ部」っていう部活作って全く輝かなかったんだからな。
「俺達が作る部活は、青春部!!」
「青春部ぅ?」
なんだその、恥ずかしい部活は。
「青春して、輝く部活だ!作ろうぜ!」
「なんで青春を部活にすんだよ……」
そんな俺の呟きは無視して、一人で部活作りの話を進める、山吹。
「俺と、蒼井とー……あと誰か!」
「あ、俺入っちゃってんの?」
