いじわるな山内くん










そして、

その後も勉強を教えてもらって

「だんだん日が暮れてきたからそろそろ帰ろう。」

「わかった。」

校門まで一緒に行くと、

「送っていく。家どこ?」

そう聞かれた。私ひとりで大丈夫なのに。

「こっちのほうだよ。でも大丈夫だよ。ひとりで帰るよ。」

「家近いから送ってく。女の子ひとりじゃ危ないし。」

そう言うなら送ってもらおうかな…。

「ありがと。」

「うん。」


私は鈴木くんと家まで

いろんなことを話した。

好きな食べ物とか。

鈴木くんの家には猫がいて、かわいいとか。

私の弟はうるさいとか。

そんな感じのこと。