そして放課後教室で鈴木くんを待っていた。


鈴木くんまだかなぁ…。

本でも読んでよう。



ガラッ

「よっ。」

なんだ…山内くんか。

「おい。今鈴木くんじゃなかったー。とか思ってただろ。」

ば、ばれたか。

「山内くんはなんで教室に戻ってきたの?」

「ん?ケータイ忘れたからね。…あった。」


山内くんの手には黒いケータイが。

「ってか。佐々木は鈴木に勉強教えてもらってんの?」

「だって頭いいから…?」

うん。普通そうでしょ。