スノースキャンダル





・・・・・・




また沈黙が続いている




「あの」




2度目の沈黙を破ったのは彼女だった




「どうしたんですか?」




「明日は仕事とかありますか?」




どういうことだ




これは誘いなのか




「え?」




少しでも期待している自分がバカバカしく思えてきた




「ありますよね。失礼しました。」




「無いですけど。何か?」




そういえば久しぶりに休みを貰ったんだ




運命に感謝




「そうですか!
あの・・・お酒とかって大丈夫ですか?
あ、ワインなんですけど」




そう言うと彼女は俺の前に1本のボトルが入った袋を掲げた




きた




「はい、大丈夫ですよ」




俺はなんとか平常心を装っていたけど、
本当は内心舞い上がってた




「今から少し飲もうと思っていたのですが、明日が休みなら一緒に飲みませんか?」




「是非!」




やった!




神様ありがとう!




「じゃあもうすぐ着くんで」