「ねぇ、美咲さん。これからも、俺の側にいて欲しい……」


吉岡先生は、私の身体を少し離し、私を見つめる。

私は真っ赤な顔で、吉岡先生を見つめ返し、黙ったまま。


「……、ねぇ、返事は?」

「私も、ずっと一緒にいたい」


そう言って、私はぎゅっと抱き付く。


今まで付き合っていた彼氏も、その時はちゃんと好きだった。

仕事が忙しくて会えなくても平気だし、そんなに一緒にいなくても平気だった。

だけど、吉岡先生に対しては……

“仕事が忙しくて会えないのは仕方ない”

わかっているけど。

だけど、本当は、どんなに忙しくても一緒に居たいと思う。

これから先も、ずっと……


それは、今までの私に無かった気持ち。