「まだダメなら、今日は外でご飯食べよう。ちゃんと家まで送るからさ」


吉岡先生は、黙っている私に優しく微笑む。


「ううん、行く……」


私は小さな声で答える。


「えっ?」

「吉岡先生の家……、行く」


私は顔を赤くしたまま返事をする。


恥ずかしいけど……

でも、私も一緒に居たいから――…





途中、スーパーに立ち寄り、夜ご飯の材料を買う。

何が食べたいのか聞いたら


「パスタがいい」


と言われたので、今日はパスタを作る事に。


吉岡先生の住むマンションに着いた時には、もう陽も暮れていた。