「あっ!どうせなら、今日もこのまま泊まりに来る?」

「えっ?」


学校以外で会える事が嬉しくて深く考えていなかったし、“今日も泊まりに来る?”って言葉で気が付いたけど……


明日、デートの後。

家に行って、ご飯食べて、『はい、さようなら』

なんて、そんなわけがない。

私もいい年だ。

経験がないわけじゃない。

だから、明日、吉岡先生の家に行くって事は“お泊り”だ。

だけど、吉岡先生とはキス以上の事はまだ。

何か急に恥ずかしくなってきた……


「いや、あの……。今日はちょっと……」


吉岡先生から目を逸らす。


「何で?この後、予定あるの?」


吉岡先生の視線をすごく感じる。


「ないけど……」

「ならいいじゃん」


そう言うと、吉岡先生は私の腕を引っ張り、また抱き寄せる。