「ちなみにさ……。美咲さん、日曜は?」

「ん?予定無いけど?」

「じゃぁさ……、明日、デートの後、家来る?」

「うん。あっ、じゃぁ、夜ご飯作ってもいい?」


今からじゃ、プレゼントなんて用意出来ない。

吉岡先生の欲しい物もわからないし。

誕生日を知らなかったお詫びってわけではないけど、それくらいなら準備しなくても出来る。


「マジで?楽しみにしているね」


私の提案に、吉岡先生もすごく嬉しそうな表情を見せてくれる。

誕生日を知らなかった事や何も用意できていない事で、申し訳ない気持ちだったけど、吉岡先生の嬉しそうな表情を見て、私も嬉しくなる。