保健室の甘い時間

だけど、やっぱりここは学校。


「や、やっぱりダメ!」


何とか理性を保ち、私は顔を逸らす。


「わかった。じゃぁ、また今度ね」


吉岡先生は案外あっさり引き下がり、私の髪に軽くキスをし、そのまま私を起こしてくれる。


「ねぇ、美咲さん」

「何?」


返事をしたのと同時に、吉岡先生は私の腕を引っ張り抱き寄せる。


そして、ぎゅっと抱きしめ


「明日、デートしない?」


えっ?


すっと、学校以外で二人でゆっくり会いたいって思っていた。

でも、今は試験前。

私は基本いつもと変わらずな日々だけど、先生達は忙しい。

だけど、昼休みに吉岡先生の誕生日を知り

正直、少しだけでもいいから、明日、吉岡先生と会えたらいいな

なんて少し思ったけど。