せっかく吉岡先生が気持ちを伝えてくれたのに。

このままじゃ……


「ま、待って……」


私は慌てて吉岡先生のシャツを掴む。


フラれた私は、今でも“吉岡先生の事が好きな事に気付いていたのに、その気持ちを認めようとしなかった。

だけど、今、吉岡先生の気持ちを聞いて


「私も……、好き。今でも吉岡先生の事が好きです。諦めが悪くてごめんなさい」


私は自分の本当の気持ちを素直に伝える。


その瞬間。

吉岡先生はくるっと私の方に振り返り


「それって……、本当ですか?」


すごく嬉しそうな顔を見せる。