保健室の甘い時間

「ねぇ、圭太……」


今は、食事も終わり、食後のコーヒーを飲んでいる。

私は今日の本題に入る。


「何？」

「お見合いの事だけど……」


圭太は手に持っていたコーヒーカップをテーブルに置く。

そして、私をじっと見つめる。


「ごめんなさい。お見合いを受ける事は出来ない」

「女性にこんな事言うのは失礼だけど、美咲、もう３３歳だろ？その年下の彼が結婚の事を考えるまで待つつもり？いつになるかもわからないのに」

「うん。正直、私も今は仕事が楽しいし、すぐに結婚って考えられないから。それに、私が今好きなのは、彼だから。だから、圭太とは付き合えない」


私は圭太の目を見て、はっきりと言った。


「そっか……。わかった。これ以上言って、美咲に嫌われたくないから、諦めるよ」


そう言って、圭太は苦笑いになる。