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黒の携帯を
取り出して出た。
『はい。』
「今何処にいるんですか?」
そういえば恭哉と一緒に
宏樹達を迎えに行くんだった。
『ごめん、今教室。』
「そうですか、じゃ
迎えに行きますね。」
『いや、別に良いよ
校門で待ってて。』
「はい、分かりました。
じゃ、また後で。」
ピッ
携帯を閉じて速水を見れば
予想通り不機嫌な顔していた。
まぁ何でそうなってるかは
予想できるんだけどね。
「お前……‘白’の携帯
じゃなかったか?」
『そうだけど。何?』
「何って…
はぁ、まぁ良い。
そっちの携帯の連絡先も教えろ」
『はぁ?何言ってるの
嫌に決まってるでしょう。
白の方教えたんだからこっちの
携帯まで教える理由ないでしょう。
それとも何か理由でもあるわけ?』
「……ある」
『そう。何?』
「…俺がお前の知りたいから」
ードクンー
なっなんなの!
偉そうだったのにいきなり
そんな顔で……っ。
しかもさっきから胸の鼓動が
うるさい……。
違う、違う、これは違う。
私は龍だけ。それ以外いらない……
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『悪いけど私は
速水には教えたくないから。』
少し落ち着いたのもあったからか
冷静に速水に言えた。
『だから……っ!!』
ズキン ズキン
やめてよそんな傷ついた顔
しないでよ!!
なんで、そんな顔をするの!?
……っ速水の顔見たら
胸が締め付けられるように痛いっ
「…そうか」
『じ、じゃ私は用事あるから!』
その場にいるのが嫌だから
教室から出ようとしたが
速水が私の手首を掴んだ。
『離して。』
冷静を装って言う。
「送る。」
『別に良いから手を離して!』
「ふーん、じゃ送らせてくれるなら
手を離してやるよ?どうするんだ?」
そう言うと同時に速水は
握っていた手を強く握りしめた。
もうやめてよ
私をかき乱さないでよ
お願いだから……
『分かったから離して…』
「あぁ」
素っ気なく言うと
掴んでいた私の手を離した。
速水に背を向けて
速水が触ったところに
手をのせる。
自分でも良く分からない
だけど、速水が触れたところが
熱い……。

