はぁこれからどうしようかな…
教室にはもう戻りたくないし
……やっぱり屋上しかないな。


ーガチャッー

なんだ速水いないんだ
てっきりいるかと思った。
なんとなくだけど…。
速水もいないことだし
放課後まで寝てよう。



ーーー
ーーーー
ーーーーー



〈琳……好きだよ〉


君は少し照れながら
笑って私にむかって
愛の言葉をくれた


私はその顔が大好きで
つられて私も笑顔になる。


優しくって時に厳しい君‥
愛おしくってしかたなかった
だから、君の為なら

自分の命を失っても
構わないと君に言ったら


〈馬鹿やろう!
俺は琳に守られるほど
弱くない。もっと自分を
大切にしろ!いいな?〉


私なんか良いから自分の方を
大切にしてと言いたいのに
君が真剣な顔で真っ直ぐと
私の目をみてるから
“うん”しか言えなくなる。


だから…心の中で
誓う事にした。絶対守ると。
そのためにも君を守れるくらい
もっと強くなると。


もし私がもっと強かったら
あんな事にならなかったの
かもしれない。




〈…っ‥琳!!〉


慌ててこっちに向かう君
その後ろに私に向けて
銃を構えてる1人の男


ーバンッー


私にたどり着いたと同時に
銃声の音が響いた
B


そして私を覆い被さるように
倒れている君‥‥その体からは
止まる事のない血は溢れ出していた。


ねぇ起きて!起きてよっ
死ぬなんて許さないからね!


〈うるせーよ……〉


ちょっと苦しそうに
そう言う君。


私は何も出来なくって
ただ血を抑えることしか
できなかった。


〈はっ……な、くなよっ、
笑えよ‥琳…〉



笑えないよ…
私のせいで‥‥



〈ばか‥お前のせいっ‥
じゃねー!つっ……
琳、最後の…おねがい、だ。
笑って、生きろっ、ゴホッ…〉



もう良い喋らないで!



〈はぁはぁ…約束守れ、なくって
ご、めんな?りん…愛し、てる〉


声はだんだん小さくなっていた。