「じゃ行こうか~」



『どうやって行くの?』


「学校から少し離れた所にバイク置いてあるからそこまで行ってバイクでたまり場にいくよ~」



『そう。』



バイクか‥



「お前は俺の後ろだ。」


『遠慮する。』



「はは
琉がふられてるっ
琳は俺の後ろだよね~」


『いや、
彼方のも遠慮する。
バイクは借りるから』



「「は?」」



私の一言で見事に
2人の声がハモった。



ープルルルルー

『バイクの鍵かして。
今屋上。うん、じゃ』



「琳誰に電話したの?」


『もうすぐ来る』




待って数分がたち
屋上の扉が開いた。



扉から現れた人はこっちに向かって歩いてきた。


「琳さん
お待たせしました。
どうしたんですかいきなりバイクかしてなんて」


『ありがとう。
皇帝に入ったから。
たまり場に行くのにバイクが必要だから恭哉にバイクかりたいの。』



「バイクをかすのは
構いませんが‥」



そう言うと恭哉は彼方と速水の方に視線をうつした。



『あの2人は大丈夫よ。
あと鮫島の下っ端がここら辺にいるらしいからあの2人のチームに入っただけだから。』



恭哉に近づき
小さく耳元で言った。



「分かりました。
ですが、決して危ない事だけはしないと約束してください。」



恭哉は私の肩に手を置きまっすぐ私の目を見て言った。



『えぇ。約束するわ』



私もまっすぐ
恭哉の目を見返した。



「どうぞ鍵です。
じゃ俺はここで‥気をつけて行ってください」



『ん。ありがとう』



鍵を私に渡すと恭哉はすぐに屋上から出て行った。