「裕、なにやってんだ?」



と、さらに笠井先輩の後ろから声がした。





「あぁ、純。この子達純のこと探してたみたいだよ?」





「はぁ?俺?」




すらっと背が高くて髪は暗い茶色
笠井先輩と同じで制服を着崩していて
ものすごくイケメン。




うわぁー、ヤンキーだよー
茜ちゃん大丈夫かな?




「…なんか用?」




すこし睨みながら言われた。



「えっと、あの…」





「はっきり言えよ」




更に睨まれて茜ちゃんはビビりまくってる。



あたしはお姉ちゃんのおかげか
こんなのちっとも怖くない。




「いえ、なんでもないです。お邪魔しました。」




と、あたしはニコッと笑って
茜ちゃんの手を引いて教室に戻った。