「おっ、きたきた!夢菜ー!」


そう言って手招きする純さん。



あの日の告白以来特に進展もないし
何も聞かれないし私も何も聞かずにいた。




「純さん、今日は早いですね」


いつも来るのが私の方が早いから
なんとなく聞いてみる。




「今日は寝坊してさっき来たんだよ」



こんなに家が近いのに
寝坊とか勿体ない。



「ねぇねぇ、夢菜は球技大会何出るの?」



「それ俺も気になってたんだよねー」



私と純さんの前に座っている
優と龍が聞いてきた。