「ったく、裕のやつ」
少し怒ったように小さな声で話す純さん。
すると携帯がポケットで震えた。
マナーモードでよかった…と安心して携帯を開いた。
優と龍からメッセージで
先生に捕まって出れない、ごめん。
と入っていた。
「純さん…純さん」
と小さな声で呼びながら純さんに目線を移すと上半身裸だった。
「!!!!!?????」
びっくりしすぎて声を出しそうになったあたしの口を手でパッとふさぐ純さん。
「こら!声だしたらバレるだろうが!着替えだ」
とまたこそこそ話す。
また顔が熱くなる。
「なんだよ、あいつらみたいに俺とキスしたくなった?」
そういって顎をクイッとあげられると
整った顔が近づいてきてキスされると思って目を閉じた。
しばらくして目を開けると純さんが
クスクス笑っている。
「ちょっと!またからかったんですね!!」
そういって怒るあたしをみて純さんは
「夢菜が本当に俺の女になったらいくらでもしてやるよ」
とあたしの頭をポンポンと撫でた。

