「あの、純さん。みんなに話します。」
そう、昨日自分で言うって決めたから。
でもまだ本当に誰にでもは言えない。
昔みたいになりたくないから…。
「あの!、裕さん、優、龍。実は…」
あたしが話し始めるとみんな黙ってきいてくれた。
最後にぎゅっと目を閉じて3秒数えて開けると
みんな笑ってた。
「やっぱり、夢菜ちゃんどっかでみたことあると思ったんだぁー!明菜さんの妹か!」
裕さんがそういうと優と龍も似てる似てる!
となんだか嬉しそうにした。
「お姉ちゃんのこと知ってるんですか?」
「知ってるもなにも純が奈々さんの弟だから一緒に走りに連れて行ってくれたりしてたし明菜さんいつも妹自慢してたんだよ。」
えっ?
お姉ちゃんがあたしの自慢?
「『すごく可愛くて賢くて優しい世界一の妹。あの子になんかあったら許さない』って言ってて俺らずっと気になってたんだよ。その子どんな子だろうって。まぁ明菜さんの妹なら純のこと怖がるわけないか!」
とみんな笑ってくれた。

