「夢菜だー!」
「本当だ!夢菜ー!」
そう言ってあたしにまとわりつく双子。
それにすかさず怒り出す純さん。
「俺の夢菜だっていってんだろうが!」
「えぇー、違うってー。純ちゃんの勘違いだよー。」
「夢菜、今日俺らとデートしようよ!楽しいこといーっぱいできるよ!」
優と龍はあたしの両腕を片方ずつ掴んで
ぎゅっといきなり抱き着いた。
「きゃっ!」
びっくりして声を出すと
「夢菜超可愛い!やっぱり俺らの夢菜だよな。」
「その声、もっと聞かせてよ」
と、優に顎をクイっとあげられたところで
我慢できなくなった純さんが2人をひっぺがし
あたしを抱き寄せた。
「お前らいい加減にしろよ!俺の女に触るんじゃねぇよ」
結構ガチトーンで怒っている純さん。
「ごめんごめん、純ちゃんそう怒らないでよー」
「夢菜が可愛いからつい….からかっちゃった」
2人はへらっと笑った。

