次の日、あたしはものすごく早く教室に入った。


茜ちゃんが日直で早く来るのを知ってたから。



すると案の定すぐ茜ちゃんが入ってきた。




「夢菜じゃん!早いね!!昨日純さんとどうだったの!?」



ワクワクしながら聞いてくる茜ちゃんに
話があるというと真剣な顔になった。


「あのね、あたし実はお姉ちゃんが走り屋の総長でヤンキーなんだ。ヤンキー嫌いっていってたのはそれが原因でいっぱい嫌なことがあったからで…でもそれ昨日純さんにばれちゃってっていうか純さんのお姉さんもあたしのお姉ちゃんのチームの人で…」



「ちょ、ちょっと待って!もうちょっとゆっくり話して!」



そう言われてゆっくり説明すると茜ちゃんは
あははと笑った。


「すごい偶然だね!やっぱ純さんと夢菜は運命なだよ!」



そういってニコニコしている。



「怖がらないの?軽蔑しないの?」



そう聞くと



「何言ってんのよ!お姉さんがなんだろうと夢菜は夢菜でしょ?優しくて可愛くて頼りになるあたしの一番の友達だってそんなの変わらないよ?」



そう言われて自然と涙がこぼれた。