あぁー、なに思ってるんだろ?
あたしのこと軽蔑したかな?
散々不良は嫌とか言っといて
お前のねぇちゃん不良じゃねぇーか
とか思ってるのかな…?
沈黙に耐えきれなくなって
「あの…純さん?」
と声をかけた。
「ん?」
「えっと…あたしのお姉ちゃんのことなんですけど」
「あぁ、まさか姉貴が入ってるレディースの総長だったなんてな。すげぇ偶然だな」
そういってあははと笑った純さん。
「あの、みんなにバラさないでください」
「なんで?別にばれてもいいじゃねぇか」
「あたしずっとお姉ちゃんがヤンキーだからって怖がられてたんです。だから地元から遠い高校に通ってるんです。」
あたしがそういうと純さんは立ち上がってぐっと伸びをしながら
「俺はそんなこと気にしねぇしそんなこと気にして寄ってこねぇ奴なんてほっとけばいいと思うけどな」
といった。

