外に出て駐輪場につくと
バイクが4台置いてあった。
「夢菜は俺の後ろな」
と純さんがあたしの手を掴んだ。
「えっ、あたしも乗るんですか!?」
「当たり前だろ。どうやってついてくるんだよ」
それは…そうなんだけど
もう帰りたい…。
もしこんなバイクの後ろに乗ってるの
誰かに見られた日には本当に
ヤンキーの仲間入りだ…。
「いや…あの、そのぉ…」
あたしが帰りたいと言おうとしていると
茜ちゃんはちゃっかり裕次郎さんの
バイクにまたがっていた。
あぁー…茜ちゃん一人にするのも
なんだか悪いし行くしかないかな。

