俺は裏門から外へ出ると
すぐ目の前のマンションに入った。
「あの…誰の家ですか?」
「ん?俺の家だけど?」
俺の地元からここまで2時間半かかるから俺はこのマンションで一人暮らし。
「えっ、いや、家ってななななんかわ、悪いですし…」
夢菜は顔を真っ赤にして
俯きながら言った。
何勘違いしてんだ?
なんか可愛いんだけど…
ちょっとからかうか
俺は夢菜の手を引いて
エレベーターにはいった。
「夢菜と2人っきりになりたくてさ」
そう耳元で囁くと夢菜の顔は
更に赤くなった。
おもしれぇー。
「夢菜は?俺と居たかっただろ?」
「そ、そんな…こと…」
と夢菜が言いかけたとき
俺の部屋がある4階に到着して
「なーんてな!部屋には裕も俺の連れもいるし心配すんな」
そういうと夢菜は少し
ムスッとしたような顔をして下をむいた。

