純side


や、やべぇ…



キスしそうになった…。





なんとか誤魔化したけど




やっぱ裕が言ってたみたいに
こいつ俺のタイプなんじゃねぇ…?





いやいやいやいや
んなばかなことあるわけ…


今のはただのはずみだ。



俺はIDを聞いて
教室を出ようとすると



「ちょ、ちょっと待ってください!」




と夢菜に服の裾を掴まれた。




「ん?なんだよ?」




「さ、サボらせといてほったらかすんですか?」



…たしかに。


「じゃあお前も一緒にサボろうぜ」


まぁ今更教室戻んのも気まづいだろうし


そう言ったあと
首をかしげる夢菜の手をひいて
教室を出た。