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「ふぅー、スッキリ。
あ、今からご飯作るね」
「なーに言ってんの。もう作ってあるよ」
「へ?」

テーブルをみると綺麗に並べられた
パスタとスープ、そしてサラダが置いてあった。

「え?なんで?」
「みーちゃん一生懸命働いてるのに
黙って見てるのもあれだなーと思って。
キッチン借りちゃってごめんね」

うそ……これ全部ゆかりんが作ってくれたの!?

「ありがとうゆかりん!!」
「味の保証はないけどね?」
「ううん、絶対美味しいって!!
さ、食べよ食べよ!!」

掃除したからかすっかりお腹がすいていて
思わずゆかりんの手を引っ張って
ダイニングテーブルに座った。

「いただきまーす♪」

早速パスタに手をつける。

「……どう?美味しい?」

心配そうに見つめるゆかりん。

「めっちゃ甘くて濃厚!!美味しいよ!!」
「そっか、よかった」

ゆかりんは安心したように笑って
パスタを頬張っていた。

「あ、そういえば粉チーズ
どこにあるかわかんなかったんだよね」
「あぁ、たしかね……」

リビングに向かって
粉チーズが置いてある棚から粉チーズを出す。

「ここにあるんだ」
「あ、そうなんだ」

ゆかりんに粉チーズを渡して椅子に座る。

「あ、みーちゃんも使う?」
「うん」

ゆかりんから受け取って
粉チーズの蓋を開けた時、
私は思いがけない行動に出た。

「……え?みーちゃん」

ゆかりんも目を丸くして私を見ている。

「わかんない、わかんない……
何で自分でもこうしてるのかわからない」
「……みーちゃん……」

何でこんなことしてるんだろう。

私は粉チーズをパスタにかけ続けて
目からは大量の涙が出て来ている。

「体が止まらない……」

なぜだかそのことに恐怖を覚えた。