私には関係ない……

その言葉が凄く凄く悲しかった。

私には関係ない、か。

「そっか、そうだよね。私なんて関係ないよね。ごめんね」
「……実彩?」

いつもと違う様子に気がついたのか隆弘は心配そうに私を見つめる。

「私になんて心配されて欲しくなかったよね。わかってる、わかってるよ」
「おい、実彩大丈「もういいよ!!私のことなんてほっといて!!」

そう言い残して私は部屋を飛び出した。

知ってるよ、隆弘が私になんて心配されたくないことなんて。

自分のことに首突っ込まれるの嫌だもんね。

私何してるんだろ……

なのにね、隆弘に言われた言葉が苦しい。

あんなふうに冷たく言われるなんて嫌だった。

きっとそれは私の中で隆弘という存在が大きくなってるから。

そしてそのままPEACEの溜まり場に来た。

ここならゆっくり休める。

と思ったのに……

「あれ?実彩どうしたの?」

杏奈と真司くんがいた。

邪魔だよね……

「ごめんね。うん、ごめんね?」

私はその場から逃げるように部屋から離れたのに……

「ちょっと実彩!!」

杏奈に止められた。

「何?」

杏奈に泣いてるのをバレないように振り返らないでそのまま止まる。

「実彩どうしたの?泣いてるよね?」

なんでこんなに鋭いんだろ……

「泣いて、ないよ?」
「嘘ばっかり。……隆と何かあった?」

その問いかけに涙がもっと出てくる。

「……とりあえず部屋行こ?」

泣いている私を隠すように杏奈は私を支えながら部屋に戻ってきた。