「テメェ、何すんだよ!!」

男はそのまま俺を殴ろうとするが
俺はそのままよけてもう一発男を殴る。

「ふざけんな……
俺はテメェに殴られるような奴じゃねぇんだよ!!」

すると男は殴られた頬を抑えて俺を見下す。

「ちょっと、あんた他人のくせに首突っ込み過ぎよ!!
いくら何でも酷すぎるわ!!」

金髪の女も黙ってないで
俺に牙を見せるように威嚇する。

「よく、そんなこと言えるな」

そして俺はそのまま女からシェイクを取り上げて
女の頭にぶっかけた。

「ちょっと!!あんた何すんの!!」

キッと俺を睨みつける奴。

全然怖くねぇつーの。

「あんたこれどうしてくれるのよ!!冷たいわよ!!
このまま風邪引いたらどうするの!?
慰謝料払って貰うわよ!!」

その言葉に俺は思わず笑った。

「慰謝料?笑わせんな。
そんなことよりな、実彩は酷い傷を負ってんだぞ!?」

そして今まで俺達を唖然と見ていた
実彩を前に出してそのまま袖を捲る。

「この傷見てみろよ!!」

少し抵抗した実彩だったが、
俺の声に驚いたのか抵抗を止めた。

「お前らは実彩の体に
こんな深い傷を負わせたんだぞ!!
実彩の心はな、これ以上深い傷を負ったんだよ!!
その傷はな、今も実彩を苦しめてんだぞ!!
お前らがやったことは犯罪だぞ!!」

すると実彩は黙って涙を流す。

「何が慰謝料だよ……テメェらが実彩に払え!!
お前らは永遠に重い罪に犯されればいいんだ!!
実彩に謝れよ!!」

すると実彩は俺達の間に割り込んで首を振った。

“もうヤメて……”

そう訴えているのはわかるけど……

「謝れよ!!
今ここで、土下座してでも謝れよ!!」

俺の怒りは収まることを知らない。