そこにいたのは……俺のタイプドストライクの女の子。

大きい目に暗いブラウンに染めた胸元まである髪。

口元はアヒル口にしてANちゃんのほっぺにキスしている彼女はMISAとよばばれる子。

花柄のワンピースから見える拒食症か!?ってくらいの華奢な体だけど出てるとこは出ていて……身長もそこそこあってまさに可愛くて綺麗で美人さんと言えばこの人だろう……

次のページを見ていると眉毛を八の字に下げてクシャッと笑っている顔にどこかキュンとした。

「かわいい……」

思わずそんな言葉が出ていた。

「おぉ!!歌とダンスだけに興味あった隆が恋愛に興味を持ったぞー!!」

光が訳のわからない盛り上げをして俺はメンバーから拍手を浴びることに……

「いやいや、まだ好きとかじゃねーし……しかもかわいいと思っただけだからな?」
「やっぱりMISAちゃんかわええやろ?でもこの隣のANちゃんも見てみ?かわいいやろー?」
「あ、はい。」

真司はテンションが上がってるようなのでそのまま放置。

「なぁ、隆?」
「ん?」

直人に呼ばれて耳を傾ける。

「MISAちゃんモテるから早めにゲットしといたほうがいいぞ?」
「だから違うって!!」

直人に言われるとちょっと嫌になる。

でも俺はそんな中……密かにPEACEの二人に会えるのを楽しみにしていた。

とくに……MISAちゃんのクシャッと笑った顔が頭から離れない。

……異常だな……

こんな感情はあの日以来だ……

そんな中俺はある言葉が頭に浮かんだ。

そしてそのまま俺と忘れないように携帯にメモする。

「……何かに使えるかな?」

そう言って俺はイヤホンを耳につけてガンガン音楽を聞いた。


ー「まだ会ったことなんてないのに頭の中でループする」