夏と思い出。

かれこれ話しているうちに、中庭についた。中庭にはベンチが4つぐらい、バラバラにあってそのうち二つはうまってた。カップルはいなくて、友達同士で来てる子だけだったので安心した。

「よしっ!じゃあ昼食たいぃーむ!」
そう言うと要は呆れ半分でお弁当を開けた。
「元気だなぁ…
つかお前!伝説の!
夏子唐揚げじゃん!」

ちなみに夏子はお母さんです。そしてお母さんの唐揚げは要の大好物です。

「イェーす!今日は唐揚げなのです!
お母さん機嫌よくてね…
要食べる?」

そう言って一つ差し出す。要の大好物であり、私の大好物をいれたのは最後だからだろう。これからは毎日好物が入っていることを思うと、嬉しくもあり生きてる時間が短いということも実感するから辛い……

そんなネガティブな事を考えてることに気がついたらしく、要はとんでもないことを言ってきた

「この唐揚げさあ…お前が食べさせてくれよ。」

目が点になりました。

「はぁぁぁああぁぁぁ!?
な、な、な、にに言ってんの!?」

「お前がアーンしながら食べさせろっていってんの!///」

照れながら言ってきやがった。でも要が大好きなのでアーンしてあげることにしました。

「要君アーンして?」
そう言うと要は、口を開けてくれた。
唐揚げを一つ箸でとって口の中にいれてあげる。

「あーん」

と言いつつ唐揚げをこれでもかっ
ってぐらいに口の中に押し込んだ。

「ごふっぅ!!!」

とってもくるしそうに、むせこんでいる。可哀想に…
こんな私にこんな事を頼むからだよ…