僕は君の名前を呼ぶ



しばらくすると橘さんがやって来て彼女は俺の隣の椅子に腰かけた。


「先生、なんて?」


「んあ?カウンターで作業しろって言ってたよ」


「そっか、じゃあ今日は人少ないし暇かもね…」


「そう、だな」



ここまで会話は続いたが止まってしまった。


……きまずい。

ここは俺が男らしく話題を振った方がいいのか?


よしっ。


「「あのっ…!」」


いつかのあのときみたいに、俺と橘さんは同時に言葉を発してしまった。


「橘さん、先どうぞ」


俺の話なんて、どうせ大したことない内容だから。


俺は橘さんの言葉を待った。