「高いところは、俺に任せて」 橘さんの後を追った俺はそのまま彼女が手にしていた本を奪い本棚にしまった。 「ありがと、ね」 「おう」 俺たちはそのまま順調に今日の仕事を終え、帰ることにした。 「橘さん、家どこ?送っていくよ」 もう4月だから夕方でも外はそこまで暗くない。 彼女も拒否するかもしれないけど、ここは送っていってあげたいところだ。 「大丈夫だよ。家ね、ちょっと遠いんだ」 「だったらなおさらだよ!」 「い、いいの…?」 そう遠慮がちに橘さんが聞いてくる。 …かわいい。