僕は君の名前を呼ぶ



そんなふうに思ってくれていたのか。


俺はなんて幸せ者なんだ。


彩花ちゃんは、運ばれてきたレモンティーと抹茶アイスに視線を落として続けた。


「夏樹くんに会ったのはびっくりしたけど、自分の中では終わりにしてたから。目の前恋を終わらされてしましたんだなーって、悲しかった」


「ごめん。俺も手ぇ離したこと、スゲー後悔した。彩花ちゃんにシカトされてかなりダメージ食らったし」


「まあ、アレがなかったら今はないと思えば良い経験だよ」


「もう二度と経験したくないけどな」


俺がそう言うと彩花ちゃんと視線が絡み、ふたりで声を出して笑った。


「もうやだからね、あんなのは」


「わかってるって」


好きだから、もう離したりなんかしないよ。


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