僕は君の名前を呼ぶ



「ああ」


もちろん、そのつもりだ。


やっと手に入れた、大切な大切な宝物は俺の手で守りぬくんだ。


「ま、彩花が海斗に飽きたって言ったらいつでも大歓迎だけどね~」


夏樹が冗談っぽくニヒヒと笑った。


夏樹はちょっとウザいところもあるけど、いい友達になれる気がする。


…って、俺の勝手かな。


「お前、冗談キツいから」


ちゃんと守っていくよ。


絶対に、手放したりなんかしない。


絶対に。




「今度、時間作ってどこか行かない?息抜きにでも」


俺は前に夏樹に言われたことを実行しようとしていた。


学校じゃうるさすぎるし、ふたりきりになれると言っても登下校では時間が少ない。


というのは単なる口実で……


「そ、それって、デートのお誘いかな」


「何でストレートにそう言うかな…」