「俺、橘が隣にいないとダメだ。橘と離れてから一日がつまらなくなったし、生きる意味も見失ってた。俺は橘の道しるべになるから、橘は俺の隣で輝いていて、笑って…」


抱きしめる力を緩め、橘と目を合わせる。


ちょっと照れくさいけど、ちゃんと言うよ。


「好きです。俺と付き合ってくれませんか?」


橘は涙を流しながらうんうんとうなずいた。


「わたしも好きっ」


真っ白な肌をできる限り力を抜いて一撫ですると橘はビクッと体を震わせた。


もう一度撫でると目が合って、引き寄せられるように自然な形で頬に優しくキスをした。


「顔真っ赤」


「うるせー。橘が好きだから赤くもなるよ。橘も真っ赤なクセに」


「好きだから赤くなるんだよ」


そしてもう一度目が合うと、俺は橘の頬を両手で包んだ。


「好き…」


そっと顔を寄せ、橘の唇に触れた。