『あれ、桃子ってカナちゃんと友達なんだっけ?』


隆太が俺が気にしていたことを聞いてくれた。


『あれぇ?3年で同じクラスになったって話さなかったっけ?』


『そうだっけ?』


『~~~!俺、もう行くな。ふたりとも、楽しんで』


橘との待ち合わせ時間まで少し余裕があったけど、話題も話題だけにその場にいにくい俺は急いで駅をあとにした。




少し前に隆太がカナと新しい彼氏が倦怠期らしいって言ってたけど、本当だったみたいだな。

何回か一緒にいるところを見たことがあったけど、俺は素直にお似合いだと思った。

…何で別れたんだろうか。


「…き!青木っ!」


「へっ、あ…、橘か」